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8回の転居の末に家を建てる

さすらいの転勤生活を経て、とうとう居場所入手へ。 露天風呂・ペレットストーブ・かまど・土間・焚火炉・珪藻土壁・無垢床・アウトドアリビングなどの妄想を小さな予算に押し込む一部手作りの挑戦の記録!

漆喰を自分で作れるか?

第518回 漆喰を自分で作れるか?

自分で塗るのではなくて、自作です、自作。
材料から。

先日、吉村昭氏の「漂流」という記録文学を読んでいて、漆喰が作れるのではないか!と思いついた。

この作品は、江戸時代の船乗りが難破して、差し渡し約2.5km、周囲6~7km、水も湧かず森もない絶海の火山島(鳥島)に流れ着き、仲間が次々と死んでいく中で12年の歳月を生き抜き、流木を拾い集めて船を造って脱出、生還する話である。これが基本的に当時の幕府や藩の取り調べ記録を基にした史実であることには驚くが、その中に、飲み水を確保するために、貝を焼いて海藻とまぜ、漆喰を作って地面に掘った穴を防水して貯水池を作る記述がある。

漂流
↑「漂流」。アマゾンでは22人中20人が★★★★★。

これを読んでいて思いついた。
絶海の孤島で漆喰を作れるのなら、自分にも作れるのではないか、と。

何に使うかというと、粘土窯(アースオーブン)の防水外装だ。

一時は鉄板とかトタン板を回そうかとも思ったのだが、芸がないしカッコ悪い。

粘土窯 冬は雪に埋もれる
↑周りを何かで覆って、暴雨風・降雪に備えたい

漆喰は、江戸時代などには防火建材として倉の外装材に採用されていたくらいだから耐火性は十分なはず。
そして、飲み水を貯める池に使うくらいだから、防水性もあるだろう。
屋外に使っていたのだから、雨くらい平チャラなはず。
左官材料なので形状も自在で、でこぼこした粘土製ドームの粘土窯にもフィットする。

おお、なんかすごくイイ思いつきのような気がする。

絶海の孤島で作れるくらいだから、それほど高度な技は必要ないのではないか?
恐らく、鳥島に生えていたのは茅と灌木くらいだから、貝を焼くにしてもそれほどの高温を出せたわけではないだろうし。

うーん、なんだかワクワクしてきた。

貝と海藻は海で拾ってくればよいか。
貝殻を焼くのは、ちょうど粘土窯があるし。

ということで、すこしネットで調べてみましたら、漆喰を自分で塗ったという記録はずいぶん見つかりましたが、そもそも漆喰を作るところから自分でやってみた、という記録にはあまりヒットしません。

これはおもしろいかも!

よしよし、本腰をいれて調べてみよう。

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