
第471回 五右衛門風呂の火室は普通のコンクリで大丈夫か?

庭に露天五右衛門風呂が完成してから、かれこれ丸2年が過ぎ、今年の冬は、3度目の冬になります。
平成20年秋の完成の後に、コンクリ巻き立て、排水バルブ&パイプの保温・保護、フタの改良、煙突延伸などの手直しをしてきましたが、骨格的な部分は当初の状態から何も変わっておりません。
完成この方、週末家にいるときは、特別の用事などがない限りはだいたい露天風呂を焚いて、入ってきました。
おそらく100回以上になります。
ということは、基本的な設計は、まずまず外れていなかったのかな・・・?
我が家の露天五右衛門風呂の基本構造は
鋳鉄製の浴槽をコンクリート製の火室壁兼土台で支えるというものです。
↓基本設計です。家の構造図に露天五右衛門風呂を記入しています。

家の設計段階から、露天五右衛門風呂を自作することを織り込んでおいたので、
家の、RC構造部分の基礎に乗っかっているような作りになっています。
そのため、改めて、特段の基礎工事はしていません。
そうでなければ、重さ400kg近い重量をしっかり支えるために、かなり大がかりな工事が必要だったと思います。
ではありますが、RC本体の上で火を焚くわけにいかないし、コンクリを打つための基礎も必要なので、既製品のコンクリート板を敷いて基礎にしました。
サイズは45cm×45cmで、厚さ6cm。
これを9枚敷き詰めています。
↓コン板の基礎工

このコン板は、ホームセンターなら普通に売っている単なるコンクリート板で耐火性とかは一切考慮していません
(と思います。確認とかはしてませんが)。
五右衛門風呂造りの先達の方々の記録では、火室は耐火レンガや耐火モルタル、あるいは鉄製のドラム缶などで作っているものが多く、耐火性については少し悩みました。
耐火レンガも耐火モルタルはかなり値段が張ります。
一般的なコンクリートであっても300か~400度くらいまで持つらしいことや、ストーブと違って露天風呂は火を燃やしている時間が限られていること、さらに灰を炉床に敷けばかなり断熱になりそうなことなどとを考えて、結局、基礎も火室の壁も、普通のコンクリートにしました。
炉床や炉壁は、外と内を遮断するのが主な目的なので、まあ、熱で強度が落ちても崩れ落ちない限りあまり支障は無いこともあります。
また、浴槽は鉄筋の架台に乗っているので、コンクリートがボロボロになってもいきなり崩れ落ちる・・・ということも無さそうでしたし。
↓浴槽は、鉄筋の架台に乗っている。火室の壁は石と間詰めモルタル、コンクリートでできている。

↓火室の高さは約35cm。下に灰を敷いても、それなりの高さは確保できる。

で、まるまる2年間、約100回(以上。たぶん)の使用の結果はどうか。
薪を燃やして風呂を沸かしたあとは、放っておいて自然に鎮火させます。
その後も、そのまま放っておいて、翌週末、その上で薪を燃やすので炉床の灰がどんどん厚くなります。
数ヶ月に一回、適宜、灰の一部を取り出しています。
よって、炉床は多少なりとも灰で断熱されています。
炉壁は保護層なしで、直に火に炙られています。
熱によってどれくらい強度が落ちているかは定かではありませんが、見た目では、あまり問題はなさそうです。
崩れ落ちている部分はありません。
数年の使用であれば、五右衛門風呂の本体材料として、普通ポルトランドセメントでも、まずまず通用しそうです。
↓一番奥の、厚いところで5~10cmくらい灰が積もっています。

↓火室内も特段の問題はなさそうです。

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庭に露天五右衛門風呂が完成してから、かれこれ丸2年が過ぎ、今年の冬は、3度目の冬になります。
平成20年秋の完成の後に、コンクリ巻き立て、排水バルブ&パイプの保温・保護、フタの改良、煙突延伸などの手直しをしてきましたが、骨格的な部分は当初の状態から何も変わっておりません。
完成この方、週末家にいるときは、特別の用事などがない限りはだいたい露天風呂を焚いて、入ってきました。
おそらく100回以上になります。
ということは、基本的な設計は、まずまず外れていなかったのかな・・・?
我が家の露天五右衛門風呂の基本構造は
鋳鉄製の浴槽をコンクリート製の火室壁兼土台で支えるというものです。
↓基本設計です。家の構造図に露天五右衛門風呂を記入しています。

家の設計段階から、露天五右衛門風呂を自作することを織り込んでおいたので、
家の、RC構造部分の基礎に乗っかっているような作りになっています。
そのため、改めて、特段の基礎工事はしていません。
そうでなければ、重さ400kg近い重量をしっかり支えるために、かなり大がかりな工事が必要だったと思います。
ではありますが、RC本体の上で火を焚くわけにいかないし、コンクリを打つための基礎も必要なので、既製品のコンクリート板を敷いて基礎にしました。
サイズは45cm×45cmで、厚さ6cm。
これを9枚敷き詰めています。
↓コン板の基礎工


このコン板は、ホームセンターなら普通に売っている単なるコンクリート板で耐火性とかは一切考慮していません
(と思います。確認とかはしてませんが)。
五右衛門風呂造りの先達の方々の記録では、火室は耐火レンガや耐火モルタル、あるいは鉄製のドラム缶などで作っているものが多く、耐火性については少し悩みました。
耐火レンガも耐火モルタルはかなり値段が張ります。
一般的なコンクリートであっても300か~400度くらいまで持つらしいことや、ストーブと違って露天風呂は火を燃やしている時間が限られていること、さらに灰を炉床に敷けばかなり断熱になりそうなことなどとを考えて、結局、基礎も火室の壁も、普通のコンクリートにしました。
炉床や炉壁は、外と内を遮断するのが主な目的なので、まあ、熱で強度が落ちても崩れ落ちない限りあまり支障は無いこともあります。
また、浴槽は鉄筋の架台に乗っているので、コンクリートがボロボロになってもいきなり崩れ落ちる・・・ということも無さそうでしたし。
↓浴槽は、鉄筋の架台に乗っている。火室の壁は石と間詰めモルタル、コンクリートでできている。

↓火室の高さは約35cm。下に灰を敷いても、それなりの高さは確保できる。

で、まるまる2年間、約100回(以上。たぶん)の使用の結果はどうか。
薪を燃やして風呂を沸かしたあとは、放っておいて自然に鎮火させます。
その後も、そのまま放っておいて、翌週末、その上で薪を燃やすので炉床の灰がどんどん厚くなります。
数ヶ月に一回、適宜、灰の一部を取り出しています。
よって、炉床は多少なりとも灰で断熱されています。
炉壁は保護層なしで、直に火に炙られています。
熱によってどれくらい強度が落ちているかは定かではありませんが、見た目では、あまり問題はなさそうです。
崩れ落ちている部分はありません。
数年の使用であれば、五右衛門風呂の本体材料として、普通ポルトランドセメントでも、まずまず通用しそうです。
↓一番奥の、厚いところで5~10cmくらい灰が積もっています。

↓火室内も特段の問題はなさそうです。

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