
第458回 改良へっつい窯、いよいよ火入れ!
まだ改良点は残されてますが、とりあえず屋根もかかったので、屋根の煙突周りの仕様を確定するためと、
そもそもの窯の状態を見極めるために、試運転をしました。
今回のへっつい窯(アースオーブン)の改良は、壁厚を厚くして熱容量をアップし、簡単に窯の内部温度が下がらないようにするのが大きな目的の一つでした。
ということで、単に火を入れるだけでは面白くないので、ピザを焼くことに。
まずは、燃料の準備。
前々から宣言していますが、へっつい窯と露天五右衛門風呂の燃料には、購入した薪は使わない方針です。
今回は、昨年もらってきて、おおまかに割って一年以上乾かしてきたダム湖流木を小割にして使うことにしました。
露天五右衛門風呂の燃料も、春先までは近所の現場でもらってきた建築端材を使っていましたが、このところは最初の焚き付けだけは火付きの良い端材を小割にした焚き付けを使っていますが、主燃料はダム湖流木にしています。
↓1年間乾かしてきたダム湖流木を小割にして用意。

そして、窯の内部温度を測るための温度計。
パンやピザを焼くのは250度から300度くらいが適温だそうです。
これを確認するために温度計を用意しました。
よく使われているのは、バイメタルのぶら下げ式温度計ですが、色々探して、こんなのを見つけました。
↓デジタル温度計

棒の先に温度センサーが付いているデジタル温度計です。
最高300度まで測れる優れもの。
値段も1000円とリーズナブル。
我が家では堆肥の発酵具合を見るために、堆肥の中に棒を突っ込んで温度を測るといったことにも使っています。
センサー部の棒の長さが15センチほどあるので、窯の外から内部の温度を測ることができます。
↓窯の壁に細い孔をあけてセンサーを挿入。窯内部に飛び出た温度センサーが見えます。

準備が整ったので、いよいよ点火。
↓新聞紙3~4枚を丸めてならべ、その上に焚き付けを井桁に積む。

火付きはよく、あっという間に炎が大きくなります。
昨年秋に、、窯はまだ第一層目だけでしたが、何度か火を入れているので、慣らし運転はあまり必要ないと判断し、どんどん薪を投入し、がんがん燃やします。
↓天気はよいので、可動式の屋根は取り外しておきます。

↓燃焼状態が良いので、ほとんど煙がでません。

↓30~40分の燃焼で、内部温度はあっという間に300度近くまで上昇。

心配していた通り、煙突の熱で、木が焦げてきました。
煙突の熱への対策として、すでに不燃材の珪酸カルシウム板(俗に珪カルなどと言う)で遮熱板を作ってありますが、今回は燃焼試験なので、取り付けていません。
そもそも、本当にそんな遮熱板が必要かどうかを確認するのも、今回の試験の目的です。
試験の結果、やはり煙突周りの遮熱板は必要だということが判りました。
しかし、全力燃焼中に取り付け作業はできないので、とりあえずの処置として珪カル板の切れ端を煙突に載っけます。
一つ、想定外のことがありました。
煙突からの放射によって、木材の横面も焦げてきたことです。
これは予想していなかった。
やはり、試験は重要ですね。
ここにも珪カル板を張ることにします。
↓木材の横面も焦げてきている。煙突に珪カル板の切れっ端が載っているのが判る。

窯本体の調子はどうかというと、大きな問題は無さそうです。
窯内部の温度が300度近くまで急上昇しても、外部はまだ少し暖まった程度。
手で触っても問題ないくらい。
一方、最後の最後に粘土を積んだ最上段やその下の粘土は、表面は充分に乾燥しているように見えたのですが、内部はまだ水分が残っていたようです。
窯内部からの加熱で、残っていた水分が水蒸気になって、粘土の継ぎ目から吐き出されてきました。
↓割れ目が黒っぽく見える、水蒸気で粘土が濡れているから。

さらに薪の投入を続けると、窯の外側のかなりの高温になってきました。
手で触ることはできるものの、そのままべったりと手を置いているのはチョット無理。
窯の中を覗くと、煙と煤で黒くなっていた内部が、きれいに粘土の地色が見える状態になっています。
俗に言う、煤切れ状態です。
ここまで約1時間弱。
これで窯が充分、暖まったということでしょう。
いよいよピザ投入!・・・・・・・長くなったので、次回に続く。
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まだ改良点は残されてますが、とりあえず屋根もかかったので、屋根の煙突周りの仕様を確定するためと、
そもそもの窯の状態を見極めるために、試運転をしました。
今回のへっつい窯(アースオーブン)の改良は、壁厚を厚くして熱容量をアップし、簡単に窯の内部温度が下がらないようにするのが大きな目的の一つでした。
ということで、単に火を入れるだけでは面白くないので、ピザを焼くことに。
まずは、燃料の準備。
前々から宣言していますが、へっつい窯と露天五右衛門風呂の燃料には、購入した薪は使わない方針です。
今回は、昨年もらってきて、おおまかに割って一年以上乾かしてきたダム湖流木を小割にして使うことにしました。
露天五右衛門風呂の燃料も、春先までは近所の現場でもらってきた建築端材を使っていましたが、このところは最初の焚き付けだけは火付きの良い端材を小割にした焚き付けを使っていますが、主燃料はダム湖流木にしています。
↓1年間乾かしてきたダム湖流木を小割にして用意。

そして、窯の内部温度を測るための温度計。
パンやピザを焼くのは250度から300度くらいが適温だそうです。
これを確認するために温度計を用意しました。
よく使われているのは、バイメタルのぶら下げ式温度計ですが、色々探して、こんなのを見つけました。
↓デジタル温度計

棒の先に温度センサーが付いているデジタル温度計です。
最高300度まで測れる優れもの。
値段も1000円とリーズナブル。
我が家では堆肥の発酵具合を見るために、堆肥の中に棒を突っ込んで温度を測るといったことにも使っています。
センサー部の棒の長さが15センチほどあるので、窯の外から内部の温度を測ることができます。
↓窯の壁に細い孔をあけてセンサーを挿入。窯内部に飛び出た温度センサーが見えます。

準備が整ったので、いよいよ点火。
↓新聞紙3~4枚を丸めてならべ、その上に焚き付けを井桁に積む。

火付きはよく、あっという間に炎が大きくなります。
昨年秋に、、窯はまだ第一層目だけでしたが、何度か火を入れているので、慣らし運転はあまり必要ないと判断し、どんどん薪を投入し、がんがん燃やします。
↓天気はよいので、可動式の屋根は取り外しておきます。

↓燃焼状態が良いので、ほとんど煙がでません。

↓30~40分の燃焼で、内部温度はあっという間に300度近くまで上昇。

心配していた通り、煙突の熱で、木が焦げてきました。
煙突の熱への対策として、すでに不燃材の珪酸カルシウム板(俗に珪カルなどと言う)で遮熱板を作ってありますが、今回は燃焼試験なので、取り付けていません。
そもそも、本当にそんな遮熱板が必要かどうかを確認するのも、今回の試験の目的です。
試験の結果、やはり煙突周りの遮熱板は必要だということが判りました。
しかし、全力燃焼中に取り付け作業はできないので、とりあえずの処置として珪カル板の切れ端を煙突に載っけます。
一つ、想定外のことがありました。
煙突からの放射によって、木材の横面も焦げてきたことです。
これは予想していなかった。
やはり、試験は重要ですね。
ここにも珪カル板を張ることにします。
↓木材の横面も焦げてきている。煙突に珪カル板の切れっ端が載っているのが判る。

窯本体の調子はどうかというと、大きな問題は無さそうです。
窯内部の温度が300度近くまで急上昇しても、外部はまだ少し暖まった程度。
手で触っても問題ないくらい。
一方、最後の最後に粘土を積んだ最上段やその下の粘土は、表面は充分に乾燥しているように見えたのですが、内部はまだ水分が残っていたようです。
窯内部からの加熱で、残っていた水分が水蒸気になって、粘土の継ぎ目から吐き出されてきました。
↓割れ目が黒っぽく見える、水蒸気で粘土が濡れているから。

さらに薪の投入を続けると、窯の外側のかなりの高温になってきました。
手で触ることはできるものの、そのままべったりと手を置いているのはチョット無理。
窯の中を覗くと、煙と煤で黒くなっていた内部が、きれいに粘土の地色が見える状態になっています。
俗に言う、煤切れ状態です。
ここまで約1時間弱。
これで窯が充分、暖まったということでしょう。
いよいよピザ投入!・・・・・・・長くなったので、次回に続く。
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