
第443回 へっつい窯口補修その1
さて、粘土の乾燥を待ちながら、徐々に進めているへっつい窯(アースオーブンとも言う)の補修、補強作業。
いよいよ窯口の崩壊部分に取りかかる。
↓まずは、今回使用する粘土を改めて練り直す。

乾燥収縮をできるだけ少なくするために、もう少し砂を加える。
作業性をよくするために、水も少なめに。
粘土の準備ができたら、いよいよ窯本体に着手。
支保工の用意をして、激しくクラックの入っている部分を持ちあげる。
あっけなく、ブロック状に粘土が外れる。
↓窯口の天井部分の粘土が、ブロック状にパカッとはずれる。

これは、変なところに乾燥収縮によるクラックが入らないように、粘土を四角いブロック状にして積み上げた名残りなのだ。
当初の思惑通り、乾燥収縮の割れ目は粘土ブロックどうしの間に入ってい手、今回もそこから分離。
どうやら、つなぎ目のところにキチンと粘土が入っていなかったようだ。
↓煙突セット箇所のブロックにもクラック。そこに大きな”欠け”が見える。

欠けの部分と、取り外した窯口アーチの天井部分のブロックの合わせ目に、しっかりと粘土を練り込んで、改めてブロックをセット。
乾燥収縮でアーチが崩壊しないように、支保工でアーチをしたからしっかり支える。
粘土ブロックのつなぎ目は下層と上層で重ならないように、表面層(上層)は、接合面がてっぺんからズレるようにセット。
↓これで窯口てっぺん部分の厚さは約10cm.

↓一気に粘土を積むと、乾燥収縮でアーチ構造が壊れてしまうので、一段一段、乾燥させながら粘土を積んでいく。

窯口付近は、窯口の他に煙突取り付け孔もあるので、力のかかり方が複雑。
アーチの上からに掛かる力が複数のブロックに分散されるようなイメージで、適当に粘土ブロックを置いていく。
あと、アーチの最後のブロックがあまり大きいと、収縮も大きくなるので残る面積を小さめに。
↓ちょっと変なカタチで粘土が積み上がっている。

↓天井付近が一番、熱くなるから、ここを一番、厚くしなければならない。

前回、積み上げた粘土はすっかり乾燥して、昨年の粘土と見分けが付かない。
↓窯の背中を見る。

↓乾燥収縮による割れ目。あとで粘土を詰める。

↓大きな割れ目は指が入るくらい。幅1cmはある。

これだけ縮むので、一気に粘土を積むと、収縮でアーチ構造が壊れてしまうのだ。
アーチ構造が壊れると、荷重はすべて、下面の、すでに出来ているドームに掛かってしまい、最悪崩壊。
ゆっくり、あせらずにやりましょう。
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さて、粘土の乾燥を待ちながら、徐々に進めているへっつい窯(アースオーブンとも言う)の補修、補強作業。
いよいよ窯口の崩壊部分に取りかかる。
↓まずは、今回使用する粘土を改めて練り直す。

乾燥収縮をできるだけ少なくするために、もう少し砂を加える。
作業性をよくするために、水も少なめに。
粘土の準備ができたら、いよいよ窯本体に着手。
支保工の用意をして、激しくクラックの入っている部分を持ちあげる。
あっけなく、ブロック状に粘土が外れる。
↓窯口の天井部分の粘土が、ブロック状にパカッとはずれる。

これは、変なところに乾燥収縮によるクラックが入らないように、粘土を四角いブロック状にして積み上げた名残りなのだ。
当初の思惑通り、乾燥収縮の割れ目は粘土ブロックどうしの間に入ってい手、今回もそこから分離。
どうやら、つなぎ目のところにキチンと粘土が入っていなかったようだ。
↓煙突セット箇所のブロックにもクラック。そこに大きな”欠け”が見える。

欠けの部分と、取り外した窯口アーチの天井部分のブロックの合わせ目に、しっかりと粘土を練り込んで、改めてブロックをセット。
乾燥収縮でアーチが崩壊しないように、支保工でアーチをしたからしっかり支える。
粘土ブロックのつなぎ目は下層と上層で重ならないように、表面層(上層)は、接合面がてっぺんからズレるようにセット。
↓これで窯口てっぺん部分の厚さは約10cm.

↓一気に粘土を積むと、乾燥収縮でアーチ構造が壊れてしまうので、一段一段、乾燥させながら粘土を積んでいく。

窯口付近は、窯口の他に煙突取り付け孔もあるので、力のかかり方が複雑。
アーチの上からに掛かる力が複数のブロックに分散されるようなイメージで、適当に粘土ブロックを置いていく。
あと、アーチの最後のブロックがあまり大きいと、収縮も大きくなるので残る面積を小さめに。
↓ちょっと変なカタチで粘土が積み上がっている。

↓天井付近が一番、熱くなるから、ここを一番、厚くしなければならない。

前回、積み上げた粘土はすっかり乾燥して、昨年の粘土と見分けが付かない。
↓窯の背中を見る。

↓乾燥収縮による割れ目。あとで粘土を詰める。

↓大きな割れ目は指が入るくらい。幅1cmはある。

これだけ縮むので、一気に粘土を積むと、収縮でアーチ構造が壊れてしまうのだ。
アーチ構造が壊れると、荷重はすべて、下面の、すでに出来ているドームに掛かってしまい、最悪崩壊。
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