
第436回 アースオーブン(へっつい窯)改良作業
収穫の秋に活躍してもらうためには、そろそろ作業を本格化しなければ間に合わない。
ということで、足かけ4年目になる、へっつい窯(アースオーブン)大作戦編。
今年の課題は、熱容量をアップするための壁厚倍増作戦と、天候にビクビクせずに窯を使えるようにする屋根掛け大作戦の2つ。
まずは、壁厚倍増作戦編。
2週前に練って寝かせた粘土を、再度ブルーシートの上に広げて、踏み踏み、ねりねり。
2週前に踏み踏みしたときは、まだ硬かったワラも、2週間の間に水分を吸収して分解、発酵が進んでいる感じ。
少しダマが残っている感じだったものが、練り直している間にかなりなめらかに。
↓2週間寝かせた粘土。

↓それをさらに練った粘土。なめらかになった。

この粘土を手で適当なサイズにちぎり取って、だいたい四角くなるように手で成形して、ベタッっと窯の外壁に張り付ける。
これで、厚さが約5~6cmアップ。
もとの壁厚もそれくらいなので、合計12~13cmくらいの壁厚になる予定だ。
粘土は乾燥するとかなり縮むので、継ぎ目が開く。
粘土をブロック状にして張り付けるのは、粘土の収縮割れ目の発生場所を、継ぎ目の位置に限定するためでもある。
また、割れ目が連続すると全体の強度が低下するので、粘土の継ぎ目は、上と下、外側と内側で重ならないよう、揃わないように調節しながら、ぺたぺたと粘土を貼ってゆく。
↓去年の作業が中途半端で終わっているので、段差が出来ている。

こんな感じで、ぐるりと一周。
↓後ろ側から。

↓上から

今回貼り付けた粘土が乾燥したところで、次の粘土を貼り付ける。
というのも、下手な貼り付けかたをすると、窯のドームが壊れるかもしれないからだ。
粘土は、乾燥すると、当然ながら上下方向にも収縮する。
その時気を付けなければならないのは、この窯自体が、アーチ構造、あるいはドーム構造で形が保っているということ。
昨年完成しているへっつい窯本体のドームは、粘土が乾燥して縮むときにドーム全体が縮んでドーム構造、アーチ構造がそのまま保持され、カタチが保たれているが、その上に貼り付ける粘土が収縮する場合、内側のドームを形成している粘土はすでに乾燥しているため、これ以上は縮まない。
すなわち、外側に貼り付けた粘土が乾燥して縮むと、外側に貼り付けた粘土ブロック同志の継ぎ目にすき間が空いてしまうということ。
その結果、外側に貼り付けた粘土のドーム構造、アーチ構造が崩れ、その重さが、全部、内側のドームに掛かってくることになる。
それはマズイので、一段一段、粘土が乾燥して収縮してから、次の段の粘土を貼り付けていくのが良いだろうと思っている。
それと、そもそも粘土が足りないので、早めに粘土を採取に行かねばならないのだ。
それはそうと、上の写真を見て判るとおり、今回は、窯口付近には粘土を張り付けていない。
それは、壊れていることが発覚したから。
詳しくは次回。
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収穫の秋に活躍してもらうためには、そろそろ作業を本格化しなければ間に合わない。
ということで、足かけ4年目になる、へっつい窯(アースオーブン)大作戦編。
今年の課題は、熱容量をアップするための壁厚倍増作戦と、天候にビクビクせずに窯を使えるようにする屋根掛け大作戦の2つ。
まずは、壁厚倍増作戦編。
2週前に練って寝かせた粘土を、再度ブルーシートの上に広げて、踏み踏み、ねりねり。
2週前に踏み踏みしたときは、まだ硬かったワラも、2週間の間に水分を吸収して分解、発酵が進んでいる感じ。
少しダマが残っている感じだったものが、練り直している間にかなりなめらかに。
↓2週間寝かせた粘土。

↓それをさらに練った粘土。なめらかになった。

この粘土を手で適当なサイズにちぎり取って、だいたい四角くなるように手で成形して、ベタッっと窯の外壁に張り付ける。
これで、厚さが約5~6cmアップ。
もとの壁厚もそれくらいなので、合計12~13cmくらいの壁厚になる予定だ。
粘土は乾燥するとかなり縮むので、継ぎ目が開く。
粘土をブロック状にして張り付けるのは、粘土の収縮割れ目の発生場所を、継ぎ目の位置に限定するためでもある。
また、割れ目が連続すると全体の強度が低下するので、粘土の継ぎ目は、上と下、外側と内側で重ならないよう、揃わないように調節しながら、ぺたぺたと粘土を貼ってゆく。
↓去年の作業が中途半端で終わっているので、段差が出来ている。

こんな感じで、ぐるりと一周。
↓後ろ側から。

↓上から

今回貼り付けた粘土が乾燥したところで、次の粘土を貼り付ける。
というのも、下手な貼り付けかたをすると、窯のドームが壊れるかもしれないからだ。
粘土は、乾燥すると、当然ながら上下方向にも収縮する。
その時気を付けなければならないのは、この窯自体が、アーチ構造、あるいはドーム構造で形が保っているということ。
昨年完成しているへっつい窯本体のドームは、粘土が乾燥して縮むときにドーム全体が縮んでドーム構造、アーチ構造がそのまま保持され、カタチが保たれているが、その上に貼り付ける粘土が収縮する場合、内側のドームを形成している粘土はすでに乾燥しているため、これ以上は縮まない。
すなわち、外側に貼り付けた粘土が乾燥して縮むと、外側に貼り付けた粘土ブロック同志の継ぎ目にすき間が空いてしまうということ。
その結果、外側に貼り付けた粘土のドーム構造、アーチ構造が崩れ、その重さが、全部、内側のドームに掛かってくることになる。
それはマズイので、一段一段、粘土が乾燥して収縮してから、次の段の粘土を貼り付けていくのが良いだろうと思っている。
それと、そもそも粘土が足りないので、早めに粘土を採取に行かねばならないのだ。
それはそうと、上の写真を見て判るとおり、今回は、窯口付近には粘土を張り付けていない。
それは、壊れていることが発覚したから。
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