
第365回 雨に濡れた粘土窯の始末

不注意で、粘土窯を雨にさらしてしまった。
青シートを掛けてはいたのだが、四隅を押さえていた石が風で飛ばされたのだ。
で、多分一晩、雨ざらしになっていた模様。
朝になって気が付いて、青シートをかけ直したが、もう後の祭り。
その後、しばらく冷え込みが続いたこともあり、窯は乾かないまま氷点下を経験。
どうやら、表面の水分が凍って、粘土が剥離してきた。
このままでは、粘土窯は崩壊するかもしれない。
↓表面の粘土が剥離してきている

乾燥と最初の火入れが終わった頃に比べると、表面の様子が随分違っているのが判る。
↓雨に打たれる前は表面がなめらかー、な感じ。

中で火を焚いて強制的に乾燥させるのは、内外の温度差や乾燥度合いの差でヒビが入りそうな気がするのだが、これから冬を迎えるので、放って置いて自然に粘土が乾燥するのはあまり期待できない。
ということで、先週末、ちょうど寒さがゆるんだので、窯に火を入れて濡れた粘土の乾燥を図ることにした。
↓火入れしてしばらくすると、もうもうと湯気が上がり始めた。

どんどん薪をくべて、温度を上げる。
日は射しているのだが、途中で雨が降り始めた。
あわてて角材で柱を立て、青シートで天井を作る。
もう充分に窯が暖まり、空気も流れるので煙突も外す。
排気で青シートが溶けないように、煙突孔にケイカル板を当てて排気を分散させる。
(それでも、排気が当たる部分の青シートが少し焦げた)

2~3時間ほどガンガン薪を燃やしていると、窯自体がどんどん熱くなってくる。
炉内の炉壁も、最初は煤で真っ黒だったのが、温度が上がってくると煤も燃えるのか、黒かった壁面がきれいになってきて、粘土の地色が見えるようになってきた。
これが、俗に言う「煤切れ」と言うヤツか?
そのころにはもう、粘土1重(厚さ約5cm)の部分は、素手では触れないくらいの温度だ。
炉内の薪も、炉壁側に寄せて壁面を加熱するようにする。
薪は、放り込んだとたん、ボッ と火が着く。
皮の手袋をしてても、長くは庫内に腕を入れていられない。
もちろん、素手では1秒が限界。
いったい炉内は何度くらいになっているのか・・・

薪を燃やし始めて約4時間。
窯の下段部分の、粘土を2重にしたところも充分に熱くなり、湯気が出なくなった頃にとりあえず、終了。
粘土が1重になっている窯の上段部分は、今までとはちょっと色が変わった感じがする。
もともと黄色みがかった粘土が、すこしピンクっぽくなった感じ。
前に七輪で粘土を焼いた時の感じに近い。
高温になったため、水が抜けただけでなく、粘土が焼結した状態になったのだろうか。
そうだとすれば、すこしは耐久性がアップしたかな。
この後、窯が冷えるまで3~4時間。
青シートで覆って、今度は風で飛ばされないようにヒモでしっかり結んだ。

再び訪れた寒気で、本日、窯は雪に覆われています。

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不注意で、粘土窯を雨にさらしてしまった。
青シートを掛けてはいたのだが、四隅を押さえていた石が風で飛ばされたのだ。
で、多分一晩、雨ざらしになっていた模様。
朝になって気が付いて、青シートをかけ直したが、もう後の祭り。
その後、しばらく冷え込みが続いたこともあり、窯は乾かないまま氷点下を経験。
どうやら、表面の水分が凍って、粘土が剥離してきた。
このままでは、粘土窯は崩壊するかもしれない。
↓表面の粘土が剥離してきている


乾燥と最初の火入れが終わった頃に比べると、表面の様子が随分違っているのが判る。
↓雨に打たれる前は表面がなめらかー、な感じ。


中で火を焚いて強制的に乾燥させるのは、内外の温度差や乾燥度合いの差でヒビが入りそうな気がするのだが、これから冬を迎えるので、放って置いて自然に粘土が乾燥するのはあまり期待できない。
ということで、先週末、ちょうど寒さがゆるんだので、窯に火を入れて濡れた粘土の乾燥を図ることにした。
↓火入れしてしばらくすると、もうもうと湯気が上がり始めた。

どんどん薪をくべて、温度を上げる。
日は射しているのだが、途中で雨が降り始めた。
あわてて角材で柱を立て、青シートで天井を作る。
もう充分に窯が暖まり、空気も流れるので煙突も外す。
排気で青シートが溶けないように、煙突孔にケイカル板を当てて排気を分散させる。
(それでも、排気が当たる部分の青シートが少し焦げた)

2~3時間ほどガンガン薪を燃やしていると、窯自体がどんどん熱くなってくる。
炉内の炉壁も、最初は煤で真っ黒だったのが、温度が上がってくると煤も燃えるのか、黒かった壁面がきれいになってきて、粘土の地色が見えるようになってきた。
これが、俗に言う「煤切れ」と言うヤツか?
そのころにはもう、粘土1重(厚さ約5cm)の部分は、素手では触れないくらいの温度だ。
炉内の薪も、炉壁側に寄せて壁面を加熱するようにする。
薪は、放り込んだとたん、ボッ と火が着く。
皮の手袋をしてても、長くは庫内に腕を入れていられない。
もちろん、素手では1秒が限界。
いったい炉内は何度くらいになっているのか・・・

薪を燃やし始めて約4時間。
窯の下段部分の、粘土を2重にしたところも充分に熱くなり、湯気が出なくなった頃にとりあえず、終了。
粘土が1重になっている窯の上段部分は、今までとはちょっと色が変わった感じがする。
もともと黄色みがかった粘土が、すこしピンクっぽくなった感じ。
前に七輪で粘土を焼いた時の感じに近い。
高温になったため、水が抜けただけでなく、粘土が焼結した状態になったのだろうか。
そうだとすれば、すこしは耐久性がアップしたかな。
この後、窯が冷えるまで3~4時間。
青シートで覆って、今度は風で飛ばされないようにヒモでしっかり結んだ。

再び訪れた寒気で、本日、窯は雪に覆われています。

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