
第511回 アースオーブン(粘土窯)の割れ目補修
冬眠から目覚めた粘土窯(アースオーブン)の補修第一段。
まずは、粘土が乾燥して縮むために発生した粘土ブロックの間のすき間(割れ目?)を補修。
午前中は晴れで、お日様がまぶしいが、どんどん天気が悪化してきて、午後には雨になるとの
予報なので早起きしてしゃきしゃき活動。
まずは、窯に掛かっている屋根を外してクラックをチェック。
一番てっぺんの粘土ブロックはしっかり密着しているようだ。
透き間が空いて浮き気味なのは、その1段下の粘土ブロック。

↑可動式の屋根を外して、補修部分をチェック。
大きくすき間が空いている箇所は、それほど無いようなので一安心。
この窯は、骨組みなどは全く入っておらず、粘土ブロックのアーチ作用だけでドーム形状
を保っている。
よって、アーチ応力がかかるはずの部分のすき間は、その部分がアーチ応力を受けていないということを意味する。
つまり、そこが強度の上の弱点になる。
すき間があってもドームが崩れないのは、おそらく別の部分が応力を受け持っているからだろう。
そもそも、この窯は2層構造になっているので、内側の第一層目のアーチが効いている可能性が高い。
内側の層の粘土は、形状を拘束するものが無いので、粘土が縮む時に、
一緒にドームそのものも縮むことができる。
よって、粘土ブロック間のすき間があまり空かないことになる。
しかし、2層目の粘土は、すでに内側に形状の安定した1層目のドームが出来ているので、
アーチ形状は縮むことができず、粘土のみが乾燥して縮むので、
粘土ブロックの間にすき間が出来てしまうというわけだ。
この窯は、第一層目が出来た後の試運転で熱容量が足り無そうだということが判明したため、
壁厚を増すために第2層目を作ったという経緯がある。
試行錯誤の結果なのだが、理想的には最初から相応の厚さで粘土を積んでいれば、より良かった。

↑大きなすき間は限られる。一安心。
さて、教訓はさておき、早速作業二はいる。
たしか、去年の壁厚増加作業の時に余った粘土を取ってあるはずなので、
まずはそれを捜索。

↑使い切れなかった粘土をビニール袋にいれて保存。
いくつかビニール袋があるが、
中から粘土を練って、砂まで混ぜたものが見つかった。
これだと、何もせずに、そのまま補修作業に使える。

↑練って砂まで混ぜたReady to use の粘土発見。
狭いすき間に粘土を詰め込むためには道具が必要。
強度のある棒状のモノであれば何でも良いのだが、
今回はプラスチックの箸(子供が昔使っていたヤツ)と竹ひご、針金を用意した。

↑すき間埋めセット
作業自体は15分程度で完了。
晴れて、乾燥しているのであっという間に粘土も乾いていく。
ついでに、あちこちに目に付くすき間にも粘土を埋めていく。

↑すき間埋め完了。
まだ天気は保つようなので、
この勢いで、次は煙突孔を塞ぐためのフタを作ることにする。
ピザを焼くときは、熾きを窯内に残しておくので煙突は付けたままにしているが、
パンを焼くときは、熾きをすっかり下の炉に落として、窯の中を濡らした雑巾で拭いて
水蒸気を出してから20~30分かけて焼くことになるようだ。
とすると、熱がダダ漏れの煙突は取り外して、フタをしてしまうのが良い。
ということで、次回は、アースオーブンの煙突孔フタ作り。
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冬眠から目覚めた粘土窯(アースオーブン)の補修第一段。
まずは、粘土が乾燥して縮むために発生した粘土ブロックの間のすき間(割れ目?)を補修。
午前中は晴れで、お日様がまぶしいが、どんどん天気が悪化してきて、午後には雨になるとの
予報なので早起きしてしゃきしゃき活動。
まずは、窯に掛かっている屋根を外してクラックをチェック。
一番てっぺんの粘土ブロックはしっかり密着しているようだ。
透き間が空いて浮き気味なのは、その1段下の粘土ブロック。

↑可動式の屋根を外して、補修部分をチェック。
大きくすき間が空いている箇所は、それほど無いようなので一安心。
この窯は、骨組みなどは全く入っておらず、粘土ブロックのアーチ作用だけでドーム形状
を保っている。
よって、アーチ応力がかかるはずの部分のすき間は、その部分がアーチ応力を受けていないということを意味する。
つまり、そこが強度の上の弱点になる。
すき間があってもドームが崩れないのは、おそらく別の部分が応力を受け持っているからだろう。
そもそも、この窯は2層構造になっているので、内側の第一層目のアーチが効いている可能性が高い。
内側の層の粘土は、形状を拘束するものが無いので、粘土が縮む時に、
一緒にドームそのものも縮むことができる。
よって、粘土ブロック間のすき間があまり空かないことになる。
しかし、2層目の粘土は、すでに内側に形状の安定した1層目のドームが出来ているので、
アーチ形状は縮むことができず、粘土のみが乾燥して縮むので、
粘土ブロックの間にすき間が出来てしまうというわけだ。
この窯は、第一層目が出来た後の試運転で熱容量が足り無そうだということが判明したため、
壁厚を増すために第2層目を作ったという経緯がある。
試行錯誤の結果なのだが、理想的には最初から相応の厚さで粘土を積んでいれば、より良かった。

↑大きなすき間は限られる。一安心。
さて、教訓はさておき、早速作業二はいる。
たしか、去年の壁厚増加作業の時に余った粘土を取ってあるはずなので、
まずはそれを捜索。

↑使い切れなかった粘土をビニール袋にいれて保存。
いくつかビニール袋があるが、
中から粘土を練って、砂まで混ぜたものが見つかった。
これだと、何もせずに、そのまま補修作業に使える。

↑練って砂まで混ぜたReady to use の粘土発見。
狭いすき間に粘土を詰め込むためには道具が必要。
強度のある棒状のモノであれば何でも良いのだが、
今回はプラスチックの箸(子供が昔使っていたヤツ)と竹ひご、針金を用意した。

↑すき間埋めセット
作業自体は15分程度で完了。
晴れて、乾燥しているのであっという間に粘土も乾いていく。
ついでに、あちこちに目に付くすき間にも粘土を埋めていく。

↑すき間埋め完了。
まだ天気は保つようなので、
この勢いで、次は煙突孔を塞ぐためのフタを作ることにする。
ピザを焼くときは、熾きを窯内に残しておくので煙突は付けたままにしているが、
パンを焼くときは、熾きをすっかり下の炉に落として、窯の中を濡らした雑巾で拭いて
水蒸気を出してから20~30分かけて焼くことになるようだ。
とすると、熱がダダ漏れの煙突は取り外して、フタをしてしまうのが良い。
ということで、次回は、アースオーブンの煙突孔フタ作り。
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